職場の雰囲気

人間関係が占めるウエイトは大きい

看護師の多くが、離職していきます。
看護師とはとても離職率が高い職業です。

そこで、どうして離職してしまうのか。
一番の理由は、「職場での人間関係による不満」です。

同僚や先輩ナースとの付き合い、看護師長と合わない、尊敬できる医師がいない。
患者からのセクハラに耐えられないなど。

人間関係にまつわるトラブルは多様です。
そこで大切なのは、職場の雰囲気を知ってから、就職をすることです。

私が働く看護大学は、とても職場の雰囲気が良いですよ。
医療徒従者として責任を持ち、一人一人がお互いを尊重し合う人材ばかり在籍しています。

すべての大学、病院がこうなら良いのですけどね。
病院によっては、自分には絶対に合わないだろうというところもあります。

入社する前にどうやって職場の雰囲気を知るのか?
職場の雰囲気など、いざ働いてみなければわからないものです。
しかも、雰囲気や人間関係などの情報は言葉にするのは難しいですよね。

主観的な情報が入ってしまいますし、実際に入社しなければわからないことなどたくさんあります。
それこそ、住まいと同じです。
実際に住んでみなければ、「朝のせみの声がうるさい」「西日がまぶしい」「車の通りが多かった」などわからないですから。

職場の雰囲気をチェックする方法

入社する前に、職場の雰囲気や人間関係をチェックする方法はいくつかあります。
たとえば、病院なら自ら患者として病院に足を運んでみると良いでしょう。

診療所なら、覚えられてしまうかもしれませんが大きな病院なら一度受診したことなんて、就職の際に気付かれません。
一番確実な方法は「目で確かめる」ということです。
百聞は一見にしかずとも言いますし、目で見ると安心感も生まれます。

入社前に行われる、職場見学や職場体験、インターンなどに参加してみるのも良いでしょう。
面接時に病院担当者から聞いてみたり、口コミ情報や取材情報などを調べるのも良いですね。

どんな病院でも、専用のホームページがあると思います。
そこでは、院長の声や病院の理念が書かれていると思います。
気になるところは一度目を通して、自分の考え方と合うかどうかをチェックしましょう。

面接の際に、病院の採用担当者から話を聞くときは、質問の仕方に注意が必要です。
「職場の雰囲気はどうでしょうか?」など単刀直入に効いても、採用者の主観的な答えしか返ってきません。

もし質問をするのなら、もっと具体的な内容にします。
たとえば、男女構成や年齢構成、各スタッフの過去の経験など。
その時にしか聞くことができない情報もあるでしょうから、いくつか質問をメモして持っていくと良いですよ。

看護師専門転職サイトを利用

転職サイトをご存知でしょうか。
就職や転職の情報が集められている専用サイトですが、看護師専門のそういったサイトでは、病院の取材、実際に勤務経験がある看護師からの口コミ、そして採用担当者からヒアリングをした内容などが記載されています。
信頼性が高い情報といえば実際に勤務経験がある方の口コミです。
こればかりは、「その人だからその職場に合った」「合わなかった」と言ってしまえば終わりです。

でも、見ないよりは見ておいた方が特になる情報でしょう。
気になる病院や診療所などの、勤務経験のある方の口コミは、もしあるなら一通り目を通しておきましょう。

職場の雰囲気など外部からは、なかなかわからない病院の内部情報は、入手できないからとあきらめる方も多いでしょうね。
ですが、確認する方法はいくらでもありますから、しておいた方が良いに越しています。

また、これはまれかもしれませんが、実習で教えてくれた先輩ナースさんなどに転職経験があるかもしれません。
そういった方の話を聞いて、「こんな病院が良い」「こういった病院はダメだ」なんて情報を入手するのも良いでしょう。

卒業した先輩に話を聞くのもおすすめです。
看護学校では、同じ目的を持った学生が集まっています。
年齢関係なく仲の良い学生も多いので、卒業した先輩に、就職先ではどんな雰囲気なのか聞いてみるのもおすすめです。