看護師の深刻な人材不足と就職状況

看護師の深刻な人材不足

看護に必要な知識と技術は、それこそ医療徒従者じゃなければ想像もできないことです。
看護学校を卒業すると、そこからはじめて看護師国家試験受験資格が与えられます。
国家試験は毎年2月頃に行われ、3月に発表があります。

試験の合格率は90%前後です。
専門知識やつらい実習を乗り越えてきた学生ですから、かなり高い割合で看護師の資格を取得することができます。
ですが、例年1割程度は不合格者が出ています。

有資格者で働いている看護師は、90万人ほどいます。
毎年5万人の看護師が誕生していますが、まだまだ看護師は不足しています。

新聞やテレビでも取り上げられるほど、看護師は慢性的な人材不足です。
その原因は多々ありますが、仕事の大変さや責任の重さによる無力感、そして労働条件が悪く給与などの待遇が悪いということもあります。

看護師の仕事は、福利厚生の待遇が良い方です。
一般的なOL女性の平均年収よりは高いでしょうが、やはり仕事の辛さと給与が比例していないという点があります。

女性が多い職業ですから、出産や育児のために資格は持っていても働けないという方もいます。
年間の看護師誕生数は多くても、例年離職率の高い職業なのです。

一方で、高齢化社会が進む現代では、看護師に対してのニーズが高まっています。
需要はあるのに供給がない。
そんな現状がここ数年続いております。

就職率は100パーセント以上

そんな、「看護師不足」が慢性化して、就職率はほぼ100%以上だといっても過言ではない状況です。
働きたいけど働けない、そんな就職率の悪い職業もある中、病院などの医療機関では良い条件を提示しても看護師が見つからないのです。また、医療機関だけでなく、実は保育園で働くことも可能だということはよく知られていないようで、ますます就職率は高くなっている状況です。

看護師としてならどこに就職しても将来安泰、というわけではありません。
就職率の高い職業だからこそ、看護師の立場からすれば「選び放題」です。

自分の理想とあうところを選びましょう。
給与や働く環境、どんな種類の仕事がしたいか。
しっかり選んで、一生働きたいと思えるようなところへ就職すれば、離職率もぐんと低くなるはずです。

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