2つの資格がある
看護師には正看護師と准看護師の2つの資格があります。
正看護師はあくまで、看護師と准看護師とを区別するための呼び方です。
法的な違いといえば、保健師助産師看護師法にて定められています。
看護師は、厚生労働大臣の免許を受けて、療養上のケアや診療の補助を行う、とされています。
准看護師は、都道府県知事の免許をえて、医師や歯科医師、看護師などの指示を受けて療養上の診療や世話の補助を行うとされています。
法的にも、国家資格と民間資格との違いで定められているようですね。
もちろん、医師の指示を受けて業務をこなすのはどちらも同じですが、看護師は業務の際に看護師の指示を受ける場合もあります。
指示を受けなければ、業務を行えないことになっています。
仕事や待遇の違い
看護師と准看護師では、待遇も全く違います。
給料や昇給においては正看護師と准看護師との間に明確な差があります。
業務内容には違いがありません。
日本看護協会は高度医療に対応できる看護の質と向上の保持のために准看護師制度の廃止が提案されています。
労働力の確保から見ると、准看護師は必要だという声により議論は検討中です。
学校で習得する知識は全くことなります。
やすい賃金で雇用できるという点では、准看護師の求人はかなりあるでしょう。
一本で、看護師と患者の対比で看護の手厚さをはかる、看護配置基準では准看護師は数に入りません。
質の高い医療を目指すために、准看護師を雇わずに看護師のみ在籍しているところもあります。
准看護師のメリット
准看護師は、看護師よりも待遇面、給与面、業務面でも劣るように思われていますが、実は准看護師ならではのメリットがあります。
高齢化社会の現代では医療施設がどんどん増えています。
そこで、看護師は職員不足が続いています。
准看護師のメリットは、求人が多いことです。
正看護師に比べるコストが低く、准看護師を配置したいと考える機関は多いのです。
正看護師の資格を取得する教育課程は3年から4年ほどです。
一方准看護師は2年で取得することができるのもメリットです。
早い段階で現場に出ることができますし、転職を考える方にも良いでしょう。
早く社会の役に立ちたい。
そう考える方にはぴったりの職です。