勉強とは違う現場の辛さ

1年目はほんとうに大変

看護師の勉強は大変です。
学ぶだけでもつらいことが多々あるのに、現場はもっと辛いことがたくさんあります。

看護師を夢見て難関校に合格し通ったは良いものの、現場の辛さにやめてしまうという方がたくさんおられます。
新人看護師は体力もあり、新しい知識や初心を持っているからこそ、医療現場からはかなり期待されています。

看護師不足な現状も続いていますし、病院は若手看護師に大きな期待を持っています。
柔軟性や発想力が豊かなことも期待される理由です。

ですが、看護師1年目はつらいことばかりだという声があります。
なぜなのでしょうか。

学校で学ぶことと現実は全く異なります。
新人看護師は、その現実と理想のギャップに驚き、希望を失います。

教科書通りにすれば卒業することはできます。
ですが、実際の現場では教科書通りにはいかないことばかりです。

授業では血圧測定のみ、入浴介助のみ、ですが現場ではやらなければいけないことを、同時に並行して行います。
何人もの入院患者さんを受け持つこともあるでしょうし、脳は1つしかないのに同時にたくさんのことを考えなければいけません。

知識はあるのに、応用できない。
患者さん一人一人に合わせたやり方や、工夫の仕方がわからずに悩む新人看護師が多いそうです。

経験からしか得ることができないやりがい

患者さんを病気から守る、命を守る。
看護師の仕事はやりがいがたくさんあるでしょう。

ですがそれは、経験することで生まれるものです。
長く看護師として勤め、自分の知識と経験が発揮できてはじめて、やりがいを感じるのだと思います。

医療や看護の世界では「命」を預かっているわけですから、1年目だからという理由で失敗はできません。
新人時代は覚えることもたくさんあるのに、失敗できない、やりがいもない。
それが、無力感へとつながります。

新人はメモ帳と筆記用具が必須

新人はとにかく、覚えなければいけないことがたくさんありすぎて、パニックになります。
そこで、要求されることや覚えなければいけないことは、とにかくメモをすることが大切だと言われています。

経験を伴わない知識だけなら、できることはたくさんあります。
先輩スタッフやベテランナースは、初めから完璧にできる新人などいないと考えているでしょう。

だからこそ、わからないことは聞く。
そして自分の目で確かめる、尋ねて理解できたことはすべてメモをする。
そういった「学ぶ姿勢」が大切なのではないかと思います。