医療の現状について
近年の医療の現状では、現場崩壊が現実のものとなってきております。
人口当たりの医師数がとても少なく、病院医師数は産婦人科、内科、小児科などで減少が続いています。
なぜ医師が減少するのかというと、深刻な問題が潜んでいます。
医療現場はとても過酷な労働が多く、それなのに利用者のニーズは高まりそれにこたえるために更に過酷な労働が強いられるという現状です。
病院を受診する国民のニーズに答えるため、夜勤や往診など新たなサービスを増やし、なおかつ最先端の医療で多くの方を救わなければいけない。
医療業界は専門性が求められるようになりましたから、外科だろうが内科だろうが、科目問わず豊富な知識と経験が必要です。
そこで、看護師はどんどん離職していき、その負担が医師へとかかり、医師もまた一人やめていく。
そんな悪循環が続く中、更に高齢化社会は進み医療現場で活躍する人材が求められる時代へとなってしまったのです。
今日本が抱えている医療の課題は数えきれないほどあります。
医療現場に自由診療性を持ち込み、保険の対象外である高度医療を専門とした病院を作ろうという危惧さえでてきています。
国民健康保険制度を導入した人の思いは、いざというときにみんなが出し合ったお金で医療を受けようという思いから作られたものでしょう。
今や保険で治療を受けるのが当たり前ですから、少子化に拍車がかかっている現代では、保険を支える若者たちが減り、高齢者が医療を受けられないというどんどん悪循環に陥ってしまっているのです。
更には、医療の現場では身体だけではなく、心のケアも重視されるようになりました。
人間の力には限界があります。
そして医療も限界があります。
その上で医療に携わる者たちはどうしていけば良いのか。
県や市町だけではなく、一人ひとりの医療に携わる者たちが考えて行かなければいけませんね。
このブログでは
私は兵庫の看護大学に勤めております。
といっても、これまで様々な経験をしてきました。
医療に携わる者として、これから医療に携わる看護学生へ向けた情報を、理解して頂きやすいように情報発信をしたいと思っています。
兵庫では様々な取り組みが行われています。
寝たきりで診察へ行くことができない方への、訪問によるレントゲン検査。
血液でガンを発見できるという画期的な発見など。
ひいき目ではありませんが、兵庫は中々最先端をいく医療を発信できる地域だと感じています。
兵庫の医療について、そして看護学生の方へ向けた、看護師の現状や看護師という仕事、そして働き方についてご紹介していきます。
これから就職される皆さまへ
医療の基本は何だと思いますか？
医療の基本は、医者と患者が真剣に向き合うことです。
そして何より、医師は星の数ほどいるわけではありませんから、医師と患者様とのつながりを大切にし、その間に立ってサポートしていく存在こそ看護師というものです。
医師数が不足し、看護師数も不足する現代では、医師だけじゃなく看護師にも多くのことが求められています。
近年では「予防医療」や「チーム医療」なども進められ、健康志向の日本ならではの医療が行われています。
あなたはどんな看護師になりたいですか？
病院によって行っている医療方針や、看護師としての働き方は様々です。
これからの医療を担う看護師として、患者様の一番身近にいる医療徒従者として、どういった働き方がしたいでしょう。
当ブログでは、兵庫で看護師として就職した方に向けた情報や、現在の看護師の就職情報などもお伝えしています。
ぜひ目を通して、将来について考えて頂ければと思います。